2014年2月11日火曜日

要町「81」と神楽坂「ふしきの」、そして銀座「レカン」

お久しぶりです。kaz805です。
昨年の後半からずーっと電子書籍を作っていたのでブログがすっかりおろそかになっていました。
これからぼちぼちとブログも復活していきたいと思います。

さて、この間、今、東京でもっとも話題のレストランの一つと思われる要町にある「81」にいってきました。

シェフはかなりのイケメンでした。
このレストランの特徴は劇場型であるということでしょう。
私が行ったときはお料理が9品でワインは各料理ごとに用意されていました。
これは、私たち以外にあと2組いたのですが、すべて同じメニューです。
同じ時間に同じメニューを同じ空間でいただく。そこにシェフのトークが入る。
シェフは一品ごとに料理の説明をしてくれます。
この説明が終わってからお客は食事を始めます。
料理、空間、時間、お酒をすべてシェフがコントロールしていきます。
まさに劇場型レストラン。シェフは今では伝説となったスペインにあったもっとも予約の取りにくいレストランと言われたエルブジで働いていたシェフが作る分子料理。
その料理にあったワインを用意してシェフが空間を含めすべてを料理していく新しい空間。それが81というレストランでした。

さて、この81になかなか似たコンセプトなのが神楽坂にある「ふしきの」。
ここは、日本酒と日本食を楽しむレストラン。お店の用意した食事にあった日本酒を用意してそれを客にだす。
ここは器もすばらしいものを用意されており、目でも味わうことがでいます。
なにが似ているかというと、このお店も料理もお酒もお店が用意した1コースのみ。
その空間にいる人は同じ食事と同じお酒を共有します。
こちらにはトークはありませんし、料理もすべての客が同じタイミングで食べ始めることはありません。こちらは劇場型ではなく、どちらかというギャラリーっぽい感じでしょうか。

この二つはまったく東京で始まった新しい食をする場だと思います。

その二つに対して銀座にある名店レカン。
こちらは王道のフレンチレストランです。
こちらは食も器も目から味合わせてくれます。盛り付けられた料理の繊細な色合い模様は絵画であり、彫刻であり、アートのようです。
前菜から最後のデザートまでまさにオペラのような豪華さと美しさと華やかさです。
ある意味こちらも劇場型です。
でも、こちらは多分、オペラと表現したように重厚なクラッシックなのですしょう。

上記の二店はライトなライブなのでしょう。値段もちがいますから同じ土俵で比べるものではありませんが、この3つを比べてみるとレストランの形態も変化があることがわかります。

どれがいいというわけではありません。その気分のときどれを選ぶかが重要なのでしょう。
あと、レカンはそれなりに選択肢がありますし、自分用にカスタマイズできます。
でも、81とふしきのは自分用のカスタマイズはできません。この二つはすべてを共有するものです。そういう意味ではレカンは自分・もしくは自分たちで共有する食事と空間なのかもしれません。

客よりもシェフの個性がつよくなり、これを食べるんだ!っていう変化が起きているように思います。でも、客はシェフが作る料理とその世界を味わいたいと思うようになっているとは思いません。ある程度はそんな思いもあると思いますが、今はシェフ側の思いの方が強いような気がします。

客としてその世界を十分堪能して楽しむというのはありだと思います。でも、そんな空間ばかりになってしまったら、自分の世界を食で楽しむ能力が衰えちゃうようなことならないかな?とおもってしまいました。楽(らく)は楽しむとはイコールではないと思います(漢字はおなじだけど)。
楽ばっかりしていると本当の楽しみを忘れてしまうかもしれません。

では!

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